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戸口に露の降りるまで

戸口に露の降りるまで

戸々露の俳句・川柳練習帖 随時更新

種から育てたパンジー


別離の意味 解読不能 梅開花


孫娘 巣立ちとなりし 雛の宿
東風はまだ 吹かぬ都の 梅見月


梅香る ゆめおうひとの 巣立ちかな


春の日が 透明だから 悲しいね
方形に切り取りし悲しみ 竹の秋
春暑し 一尺窓開け病臥する
        夕闇の 八坂の森に 春落葉 春落ち葉
   春愁や 夜半の雨に 詩を詠み
草刈られし 畦に一叢 アザミあり
裏戸あけ 風と訪れし 春蚊かな
風強し 桜蘂降る 月曜日
青青青 いうことのなし 5月かな若葉青葉の比叡山

火と燃える 思い隠さん 宮つつじ
花見
夜桜や 胸に秘めたる 名は一つ

催花雨を 浴びて急ぐや 花の時
花逍遥 老いも若きも 胸に恋  
胸凍る 断末をみし 花冷えの朝     
花疲れ 月曜の朝 君を見る
花逍遥 二人左右に 想い散る

君の瞳死ぬをみし祖国 穀雨



ボンボンと 時計鳴る日や 夏の立つ


青嵐待つ人の増えあの世かな (02)

空を抱く 孤独地に向く えんれい草 (04)


母の日は 屈託の無い赤い花紅い花

納戸には 女の思い 走り梅雨 (04)

夏草のわがものがおに立ちにけり
夏来る 老いたる父も ラクダ脱ぎ
紫陽花や 雨の日の午後 彩りて
紫陽花や あなたの心の 七変化
梅雨に入る 真夏日十日 ありし後
梅雨入りに 夏服着て行く 京の昼
梅雨深し 道行く人も あおに染め
老犬の 鳴き声もなし 雨篭り

初蝉や 着ていく服を ならべおり

土用丑 鰯の蒲焼き しじみ汁
朝顔や 開花知らせる 夫の声

母の声 聴く君やさし 西瓜食む    (04)

炎昼に 勇気一片 客送る
等分がなぜに出来ぬか冷奴            (03)
一夜恋明けて消えゆく砥草かな  水辺の植物
遠花火 子も思い出も 小さき円               (03)

立秋や 球児のうえに 深き青 (02)
               
台風に話題さらわれ秋の立つ
心臓の 軋む音聞く 秋暑し                 (03)
浮腫のある身体重たき8月尽                  (03)


ひとりでも いいとおもえる 秋の空

新そばや 年に一度の 椀を出し (03)


好きだとは 言えないままに 冬めけり
ふるさとの ゆきだより聞く 冬初め
聖誕祭 自己満足の 愛伝え


白菜の 穴もうれしや 宅配便
年忘れ 一期一会の 一夜かな


冬日ぬくし 峠のバスの守り人
雪の径 花背峠や 異空間
うつた姫 棲むや花背の 彼の庵
雪原を 外套も着ず 走りおり

丹念に磨くカランや寒土用                (04) 
蝋梅の 香りにうろたえ 鳥脅す             (04)
蝋梅



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